ノロウイルスは人の小腸でのみ増殖し、感染することで胃腸炎を起こすウイルスです。特に冬に発生することが多く、ウイルスの数が少なくても感染力は強力で免疫力の低い幼児が集まる保育園や高齢者施設などでは一気に感染が拡大してしまいます。
ノロウイルスの潜伏期間は1日~3日です。主な症状としては吐き気、腹痛、嘔吐、下痢などです。軽度ですが発熱する場合もあります。症状自体は1日~2日で落ち着くことがほとんどですが、小さい子どもや高齢者は大量の嘔吐などで脱水症状になってしまう場合があるので水分補給を意識したほうがいいでしょう。
感染経路としては感染者の嘔吐物や糞便に含まれていたウイルスが手に付着し口から感染してしまう場合や、感染者が調理したことによって食品が汚染されそれを口にし感染する場合があります。また食品の加熱処理が不十分だったために汚染された食品を口にし感染してしまう場合もあります。
ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスのため、感染も一気に拡大してしまいます。実際の感染経路で特に多い事例をランキングにしてみましたので、参考にし感染源と疑われる場所には注意するようにしましょう。
二枚貝などノロウイルスに汚染された食品を加熱処理をしなかったり、処理が不十分だった場合に感染してしまいます。特に牡蠣を食べたときに感染した事例が多く報告されており、牡蠣が旬を迎える冬季にノロウイルスの患者が急激に増えることから感染経路としては圧倒的に多い理由です。
感染してしまった人の使用した後のトイレを消毒など充分な処理をせず入った場合、ウイルスが口から入り感染してしまいます。公衆トイレなど不特定多数の人が使う場所をきっかけに感染が大きく拡大してしまうので感染者を増やしてしまう原因としては2番目に多いようです。
ノロウイルスに感染した人の手についているウイルスがスイッチやドアノブなどに付着し、そこに触れてしまった人が感染してしまいます。これは感染していることに気が付かず公共の場など不特定多数の人が利用する場所で多く発生することから一気に感染者を増やしてしまうようです。
ノロウイルスに感染した人が調理をした場合、その人の手に付着していたウイルスが食品を汚染し、それが感染源になってしまうことがあります。これもやはりノロウイルスに感染していることに気がつかず調理をしてしまい感染を広げてしまうようです。
感染した人の嘔吐物や糞便に触れてしまうことでも感染してしまいます。その中でもノロウイルスに感染した子どもの嘔吐物や糞便を母親が処理するために触れてしまい、そこから感染してしまったというのが多い事例のようです。